離乳食に水道水を使っても大丈夫?注意点とおすすめの水の種類
子育て
2024.8.2
生後5~6カ月を目安に、赤ちゃんの離乳食が開始されます。母乳や粉ミルクから離乳食へと移る際、食材の安全性や作り方はもちろん、調理に使う水の安全性について不安を感じたことがある方は多いのではないでしょうか。水道水は手軽で経済的ですが、赤ちゃんの健康を考えると、使用には注意が必要です。とくに残留塩素やトリハロメタンなどの、有害物質について気になる方も多いでしょう。そこでこの記事では、水道水を使った離乳食作りの注意点と、赤ちゃんに安心して使えるおすすめの水の種類をご紹介します。初めての離乳食作りに挑戦するママやパパは、ぜひ参考にして、安心・安全な離乳食作りに役立ててください。
目次
離乳食を作る際に水道水を使っても大丈夫?
基本的には、離乳食に水道水を使用しても問題はないと考えられています。厚生労働省などの機関からは、とくに水道水の使用を避けるような明確なガイドラインは発表されていません。日本の家庭で使われる水道水は定期的に水質検査が行われており、水道水質基準は世界的に見ても非常に厳しいことで知られています。そのため、赤ちゃんの調乳や水分補給、離乳食作りに使っても問題がないことが保証されています。
離乳食を水道水で作る際の注意点
日本の水道水は、厳しい水質基準をクリアしており、赤ちゃんが摂取しても安全です。しかし、水道水には微量の塩素やトリハロメタン、一般細菌などが含まれていることがあるため心配な方もいるでしょう。ここでは、離乳食を水道水で作る際の注意点やポイントを具体的に解説します。
煮沸して使用する
水道水には微生物や細菌などが含まれている可能性があるため、煮沸させることが推奨されます。沸騰させることで水中の微生物や細菌はほぼ取り除けます。煮沸後のお湯は適温まで冷却させて使用しますが、冷却後に時間を置いて使用する場合は再度沸騰させるのが望ましいです。沸騰させて塩素が取り除かれると消毒効果が薄れ、微生物や細菌が繁殖しやすくなるためです。沸騰させた水は、できるだけ早めに使い切り、長期間の保管は避けましょう。
貯水タンクの衛生状態を確認する
とくに家庭用浄水器や、水道水を利用するウォーターサーバーを使用している場合は、貯水タンクの衛生面に注意が必要です。定期的に、装置内部の衛生状態が清潔に保たれているかを確認しましょう。不衛生な状態で使用すると、水質が悪化する可能性があります。
ウォーターサーバーの衛生面が気になる方は、以下の記事を参考にしてください。
「ウォーターサーバーの衛生面・雑菌の繁殖を防ぐには?」
ミネラルウォーターの成分に気を付ける
ミネラルウォーターは衛生的で離乳食に適しているといえますが、含まれているミネラルの量が赤ちゃんにとって多すぎるケースがあります。高濃度なミネラル成分は、大人が飲用する分には問題ありませんが、デリケートな赤ちゃんにとってはかえって負担になるおそれがあります。ミネラルウォーターを使用する際は、硬度や成分をしっかり確認しましょう。
水道水でもミルクや離乳食は作れますが、長時間の煮沸や湯冷ましの必要があるため、時間と手間がかかる工程が多くなります。ミルク作りに関しては、とくに湯冷ましの工程がママパパを悩ませる大変な作業とされています。そんな手間を解消し、時短に役立つのがウォーターサーバーです。
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離乳食におすすめの水の種類
赤ちゃんの離乳食には、どんな水を使うべきか悩むこともあるでしょう。適切な水を選ぶことで、赤ちゃんの健康を守り、安心して離乳食を作ることができます。ここでは、離乳食におすすめの水の種類について解説します。
軟水
水には、大きく分けて軟水と硬水の2種類がありますが、赤ちゃんの離乳食には軟水のお水が適しています。一般的には硬度60以下の水を軟水、硬度120以上の水を硬水と呼びます。硬水を離乳食に使用してしまうと、消化不良を起こしたり、腎臓に負担をかけたりしてしまうおそれがあるため注意が必要です。軟水はマグネシウムの含有量が低く、赤ちゃんや幼児の胃腸に負担をかけにくいのが特徴です。
出典:軟水・硬水ってなあに? – 神奈川県ホームページ
RO水
RO水とは、RO膜と呼ばれる逆浸透式のフィルターを使ってろ過した水のことです。このフィルターにより、不純物が取り除かれて限りなく純水に近い状態になります。RO水は安全性が非常に高く、赤ちゃんの離乳食や料理に適しています。天然水ならではの風味は感じられにくいですが、安全性を重視する場合にはおすすめの選択肢です。
ウォーターサーバーの水質に関しては、以下の記事も参考にしてください。
「ウォーターサーバーの水質は安全? 水の種類や成分について解説」
赤ちゃんに水道水を与える際によくある質問
赤ちゃんに水道水を与える際に、親御さんが抱く疑問や不安は少なくありません。安全に水道水を使用するための方法や注意点をQ&A形式でまとめました。これらの情報を参考に、赤ちゃんの健康を守りながら安心して水道水を活用しましょう。
Q1. 煮沸した水道水はいつまでに使い切ると良い?
沸騰した水道水は、残留塩素が除去されることで殺菌作用が失われるため、細菌が繁殖しやすくなります。水温が高ければ高いほど繁殖しやすくなるため、必ず冷蔵庫で保管して1~2日で使い切ることが望ましいでしょう。
Q2. 生後何カ月ごろまで煮沸した水道水を使うと良い?
赤ちゃんには、生後6カ月ごろまで煮沸した水道水を使うと良いでしょう。生後間もない赤ちゃんの消化器官や免疫力は未発達で、細菌に対する抵抗力が弱いため、煮沸して安全な水を与えることが重要です。
Q3. 電気ケトルで沸かせた水道水は離乳食に使える?
電気ケトルで沸かせた水道水も離乳食に使用できますが、沸騰時間に注意が必要です。電気ケトルは沸騰すると自動で止まってしまいますが、水道水に含まれる細菌やトリハロメタンを除去するためには、10分以上の沸騰が推奨されています。安全な水を使用するなら、ケトルで沸かしたあとに、鍋ややかんに移して再加熱するのがおすすめです。
Q4. 水道水で作った麦茶は赤ちゃんに飲ませても平気?
水道水で作った麦茶を赤ちゃんに飲ませる場合も、煮沸した水を使用することが望ましいとされます。10分以上煮沸してから麦茶を作り、冷却して適温にしてから飲ませましょう。
離乳食には水道水だけではなくウォーターサーバーの水もおすすめ!
日本の水道水は、放射性物質や水銀、カドミウムなどの有害金属濃度に、高い水準で水質基準値が設けられています。そのため、離乳食に使っても問題はないとされていますが、乳児の未熟な消化器官を考慮する場合、いくつかの注意点があります。微生物や細菌などの不純物を取り除くために長時間煮沸して、1~2日以内に使い切ることが大切です。軟水のミネラルウォーターやRO水は、離乳食のお粥や野菜の調理水としても、赤ちゃんの飲料水としても適しています。安全性と手間を考慮するなら、ウォーターサーバーの利用もおすすめです。
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下田産婦人科医院 主任助産師 長友佐織
神奈川県茅ケ崎市にある下田産婦人科医院で主任助産師を務める。
病棟勤務にて、分娩や母乳育児相談のほか、看護・助産学生実習の指導を担当。
外来にて助産師相談も実施している。
お母さまたちの心の支えとなれるよう、妊娠、出産、育児において一人一人のライフスタイルに寄り添った丁寧な関りを大切にしており、退院後の心配事や母乳トラブルなどもサポート。
2児の母。
資格:看護師、助産師
下田産婦人科医院:https://www.shimoda-sanfujinka.com/
コメント
離乳食作りに水は欠かせませんが、赤ちゃんの胃腸の機能は未発達であり、細菌への抵抗力が弱いため、塩素を含む水道水は必ずしも安全とは言えません。
必ず沸騰させて殺菌し、衛生面には十分配慮する必要があります。
また、ペットボトルの水がすべて安全かというとそうではなく、赤ちゃんに硬水は適しません。
硬水はミネラル分が多く含まれるため、赤ちゃんの腎臓への負担や消化不良などを引き起こす可能性があります。