湯冷ましでミルクは作れる?湯冷ましの作り方と作る際の注意点
子育て
2024.9.25
赤ちゃんにとって健やかな成長のためには、しっかりと水分補給をすることが重要です。ただし、水道水を使用する場合、そのままでは塩素などの成分が含まれているため、デリケートな消化器官を持つ赤ちゃんには負担となることがあります。そこで活躍するのが湯冷ましです。湯冷ましとは、水道水を一度沸騰させて塩素などを除去した後、適切な温度に冷ましたものです。赤ちゃんに安心して飲ませることができるのはもちろん、ミルク作りにも使用できます。
この記事では、湯冷ましの作り方や注意点について解説しますので、ぜひ日々のミルク作りの参考にしてみてください。
目次
湯冷ましでミルクは作れる?
湯冷ましは赤ちゃんにとって安全な飲み物として調乳にも使用できますが、温度には注意が必要です。
粉ミルクには、クロノバクター・サカザキなどの菌が存在している可能性があります。これらの菌は赤ちゃんにとって非常に有害ですが、自然界に広く存在しているため、混入を完全に防ぐのは難しいといわれています。
そのため、内閣府食品安全委員会のガイドラインに従い、「70℃以上のお湯でミルクを作ること」が推奨されています。この温度であれば、菌を効果的に殺菌でき、赤ちゃんの健康を守ることも可能です。
参考:クロノバクター・サカザキについて | 食品安全委員会 – 食の安全、を科学する
湯冷ましでミルクを作る際のポイントとして、最初に70℃以上のお湯で粉ミルクをしっかり溶かし、その後湯冷ましや冷水で適温に冷ます方法があります。こうすることで、衛生面と温度の両方をしっかりと管理し、安全なミルクを赤ちゃんに提供することが可能です。
湯冷ましの作り方
湯冷ましは、ミルク作りだけでなく、赤ちゃんの水分補給や便秘対策など、さまざまな場面で役立つことがあります。寝起きや外出後、沐浴後、そして発汗時など、赤ちゃんの水分不足が気になるときに、湯冷ましを使って体内に水分をしっかりと補給してあげましょう。
ここでは、正しい湯冷ましの作り方を、順を追ってご紹介します。
Step.1 水を沸騰させる
やかんや鍋にお水を入れて沸騰させます。水道水に含まれる塩素などの不純物を蒸発させるため、フタを開けたままにしておきましょう。赤ちゃんの繊細な消化器官に負担をかけないようにするためにも、不純物はしっかりと取り除く必要があります。
Step.2 沸騰したら、さらにそこから15分以上煮沸する
お水が沸騰した後は、そのまま15分以上煮沸を続けます。この工程を行うことで塩素だけでなく、その他の雑菌や不純物も加熱殺菌により除去され、赤ちゃんにとって安全なお湯を作ることができます。ここでのポイントは、必ず15分以上煮沸を続けることです。これにより、安全で清潔な湯冷ましが完成します。
Step.3 お湯が人肌の温度になるまで冷ます
最後に、煮沸したお湯を人肌程度の温度まで冷まします。これは、赤ちゃんが飲む際にやけどをしないようにするための大切なステップです。冷ます際には、ボトルや容器に移し替えたり、常温の場所に置いたりして、自然に冷やすのがおすすめです。このとき、ボトルや容器が清潔であることも忘れずにチェックしておきましょう。
湯冷ましを作る際の注意点
湯冷ましは、赤ちゃんにとって安全な飲み水として広く使われていますが、作る際にはいくつかの注意点があります。赤ちゃんに衛生的な飲み物をあげるためにも、注意すべきポイントを守りましょう。ここでは、湯冷まし作りで知っておきたい注意点を解説します。
沸騰させる時間に注意する
湯冷ましを作る際に重要なのが、沸騰させる時間です。水道水には消毒のために塩素が含まれており、これを除去するために15分以上沸騰させる必要があります。沸騰直後はトリハロメタンという有害物質が増える可能性があるため、すぐに火を止めず、15分以上しっかりと加熱し続けることが推奨されています。トリハロメタンは、水中の有機物と塩素が反応してでき、発がん性が指摘されている物質です。そのため、十分な時間をかけて加熱殺菌を行うことが、赤ちゃんにとって安全な水を作るポイントです。
電気ケトルや電気ポットを使用する場合も、必ず15分以上の沸騰を守りましょう。電気ケトルは便利ですが、短時間で沸騰するタイプも多いため、時間設定を見直してみることが大切です。
保存する際は日持ちに気をつける
湯冷ましは水道水を沸騰させて作るため、カルキ(塩素)が抜けて殺菌効果が減少しています。そのため、まとめて作ったときは保存方法や日持ちに注意が必要です。
湯冷ましは、作ってから24時間を目安に飲みきるようにしましょう。とくに夏場や湿度の高い場所では雑菌が繁殖しやすいため、こまめに作り替えることが大切です。保存容器は哺乳瓶や保温容器などを使用することもありますが、清潔さを保つためにしっかりと消毒しましょう。
添加物の少ない水を選ぶ
赤ちゃんの調乳用に湯冷ましを作る際には、お水の選び方にも注意が必要です。水道水を使用する場合でも、ろ過や煮沸を行うことで不純物を取り除けますが、ミネラルウォーターを購入するのも一つの方法です。ただし、硬度が高い硬水は、赤ちゃんの腎臓に負担をかける可能性があるため、軟水を選びましょう。
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ミルク作りに湯冷ましを使用するなら作り方と注意点を守ろう
ミルクを作るときは湯冷ましを活用することで、赤ちゃんの健康を守ることができます。しっかりとお水を沸騰させて残留塩素や雑菌を除去することで、安全で衛生的な湯冷ましが作れるでしょう。ただし、湯冷ましは雑菌が繁殖しやすいため、24時間以内に飲みきることが大切です。ご紹介した注意点について気をつけながら湯冷ましを作りましょう。
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神奈川県茅ケ崎市にある下田産婦人科医院で主任助産師を務める。
病棟勤務にて、分娩や母乳育児相談のほか、看護・助産学生実習の指導を担当。
外来にて助産師相談も実施している。
お母さまたちの心の支えとなれるよう、妊娠、出産、育児において一人一人のライフスタイルに寄り添った丁寧な関りを大切にしており、退院後の心配事や母乳トラブルなどもサポート。
2児の母。
資格:看護師、助産師
下田産婦人科医院:https://www.shimoda-sanfujinka.com/
コメント
サカザキ菌を死滅させるため、沸騰後10分以上沸かしたお湯を70℃以上に冷まして使いましょう。
70℃以上のお湯で作ったミルクを冷ますには、流水を当てて人肌に冷ましたりと時間と手間がかかるため、蓋のついた清潔な容器に用意した湯冷ましがあると夜間は便利です。
蓋のついた清潔な容器に入れた湯冷ましの保管は常温でも冷蔵でも良いですが、24時間以上は使わないようにしましょう。
また、水道水を使用する場合、沸騰して直ぐに火を止めると水道水に含まれるトリハロメタン(発がん物質)が約3倍になっているため、浄水器などで塩素を先に取り除いてから煮沸することをおすすめします。