妊娠中におすすめの飲み物は?水分補給が重要な理由やよくある質問
子育て
2024.9.27
妊娠中のママにとって重要なものの一つが水分補給です。母体と赤ちゃんの健康を守るためには、飲み物の種類にも気を遣う必要があります。妊娠中はアルコール飲料やカフェイン入りの飲料水に気をつけなければならないことは広く知られていますが、具体的にどんな飲み物を飲むべきかで迷う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、妊娠中の水分不足を避けるべき理由を解説しながら、妊娠初期から授乳中までOKな飲み物やNGな飲み物についてご紹介します。
目次
妊娠中に水分補給が重要な理由とは?
妊娠中はお母さんと赤ちゃんの健康を守るために、普段以上に水分補給が大切です。しかし、なぜそれほど重要なのか、具体的な理由はご存じない方も多いのではないでしょうか。
まずは、妊婦さんにとって水分補給が大切な理由について解説します。
羊水の生成に影響するため
妊娠中に摂取する水分は、赤ちゃんを包む羊水の生成や質に直接影響を与えます。羊水は胎児を衝撃から守り、体温を一定に保つクッションのような役割を果たすものです。
羊水は、お母さんが飲んだ水分から作られます。適切な水分補給を行うことで羊水の量を適量に保ち、赤ちゃんが快適に過ごせる環境を維持できます。
血液量に影響するため
妊娠中は、血液量が通常よりも増加します。これは、胎盤の形成や子宮の拡大に伴い、必要な血液量が増えるためです。この増加した血液は、胎児に栄養や酸素を送り届ける、また出産時の出血に備えるという役割があります。血液を増やすためにも、妊娠中は十分な水分を摂取することが不可欠です。
便秘予防になるため
妊婦はホルモンバランスの変化により、便秘になりやすくなります。とくに、つわりが起こると水分や食物繊維が摂りにくくなり、便秘が悪化しやすくなるため注意が必要です。また、妊娠中は運動量が減少することも便秘の原因となります。十分な水分を摂取することで、腸の動きが活発になり、便秘予防につながります。
体温調整に関わるため
妊娠中は基礎体温が高くなり、汗をかきやすくなるため、体温調整が難しくなります。適切な水分摂取は体温を調節しやすくし、体調を安定させる助けとなるため、こまめな水分補給が大切です。妊娠中の健康を保つために、日々の水分補給は欠かせません。自分の体と赤ちゃんのために、積極的に水分を摂取しましょう。
妊娠中におすすめの飲み物
妊娠中は、お母さんと赤ちゃんの健康を守るために、どんな飲み物を選ぶかが非常に重要です。適切な飲み物を選ぶことで、必要な栄養素を補いながら体に優しい水分補給ができます。
ここでは、妊娠中におすすめの飲み物についてご紹介します。
水
水は、妊娠中にもっとも安心して摂取できる飲み物です。水は糖質やカフェイン量がゼロで、カロリーやカフェインの過剰摂取の心配もなく、妊娠中でも安心して飲むことができます。基本的には常温以上で飲むことがおすすめです。白湯として飲むと体が温まり血流が良くなるため、毎日の水分補給にぴったりといえます。
また、1日1.5〜2リットルを目安にこまめに飲むことで、脱水症状の予防や体内の水分バランスを保つのに効果的です。水をしっかり摂ることで、羊水の生成や血液量の維持にも役立ちます。
麦茶
麦茶はノンカフェインで、妊娠中におすすめの飲み物です。カリウムやマグネシウムといったミネラルが豊富で、むくみの解消や血栓症の予防にも効果が期待できます。ほのかな甘みと香ばしさがあり、毎日飽きずに飲みやすいことも魅力です。水と同様に、常温で飲むのが望ましいとされています。
牛乳
牛乳はカルシウムが豊富で葉酸やビタミンDも含まれており、胎児の骨や歯の成長をサポートします。妊娠中にカルシウムを十分に摂取することで、お母さんの骨の健康も保てます。普段牛乳をあまり飲まない方や苦手な方は、シリアルにかけたり料理に加えたりして工夫しながら日常の食事に取り入れる方法がおすすめです。
炭酸水
清涼感のある飲み物が欲しいときには、炭酸水もおすすめです。炭酸の刺激が、つわりで気分が悪いときや食欲がないときにリフレッシュ効果をもたらしてくれるでしょう。レモンなどを加えた無糖の炭酸水は、果実の味わいや風味を楽しみながら水分補給ができます。ただし、コーラやサイダーなど、市販の炭酸飲料には糖分が多く含まれているものが多いため、純粋な無糖の炭酸水を選ぶと良いでしょう。糖分の摂りすぎを防ぐことで、体重管理や血糖値の安定にも役立ちます。
カフェインレスの飲み物
妊娠中はカフェインを控える必要があります。カフェインレス飲料とは、ルイボスティーやハーブティー、たんぽぽ茶、そば茶、ほうじ茶、デカフェのコーヒーなどです。これらの飲み物はリラックス効果が期待できるほか、ポリフェノールやビタミンが含まれているため美容や健康にも効果的です。ただし、ハーブティーの中には子宮収縮作用のあるものも存在するため、選ぶ際には注意が必要です。専門家のアドバイスを受けながら、安全なハーブティーを楽しむと良いでしょう。
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(神奈川県/30代/6人家族、夫婦+お子様4人)
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妊娠中は避けるべき飲み物
妊娠中は、お母さんと赤ちゃんの健康を守るために、飲み物の選択に慎重になる必要があります。とくに、これからご紹介する飲み物は、胎児の発育やお母さんの体調に悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。
ここでは、妊娠中に避けるべき主な飲み物について解説します。
アルコール類
アルコールは、胎児の発育に重大な悪影響を及ぼすことで知られています。アルコール分子は非常に小さく、摂取するとすぐに血液中に流れ込みます。その結果、血液を通じて赤ちゃんの体や脳に直接届き、発育に大きな影響を与えることがあるのです。とくに「胎児性アルコール症候群」のリスクが高まり、これが原因で低体重、脳障害、奇形などの深刻な問題を引き起こす可能性があります。妊娠中は、どのような場合でもアルコールの摂取を控えることが重要です。
カフェインを含む飲み物
カフェインを含むコーヒー、紅茶、緑茶などの飲み物は、妊娠中にできるだけ避けるべきです。少量であれば問題ないとされていますが、カフェインは胎盤を容易に通過し、羊水や胎児の血中に移行するとされているため、胎児に直接影響を与える可能性があります。胎児は臓器が未熟であるため、カフェインをうまく代謝しきれません。高濃度のカフェインに長時間さらされることで、胎児発育不全などのリスクが増加する危険性があります。適量を守れば問題はないとされていますが、カフェインの摂取はできるだけ控えると安心です。
甘酒
甘酒には、麹から作られたものと酒粕から作られたものの2種類があります。麹から作られた甘酒はアルコールを含まないため、妊娠中でも安心して飲むことができます。しかし、酒粕から作られた甘酒にはアルコールが含まれているため、妊娠中は避けるべきです。甘酒を飲む際には、必ず原材料を確認し、アルコールを含まないものを選ぶようにしましょう。
糖分を多く含む飲み物
ジュースや炭酸飲料など、糖分を多く含む飲み物は妊娠中には避けましょう。これらの飲み物は血糖値を急激に上昇させるため、妊娠糖尿病のリスクを高める危険性があります。妊娠糖尿病は、お母さんと赤ちゃんの健康に深刻な影響を与える可能性があるため注意が必要です。お水やノンカフェインの飲み物を選ぶことで、血糖値の安定を図ることができます。
栄養ドリンク(滋養強壮剤)
栄養ドリンクやエナジードリンクの中には、カフェインやアルコールを含んでいるものがあります。胎児に影響を与える可能性があるため、栄養ドリンクを飲む際には成分表をしっかり確認しましょう。しかし、成分表を確認しなければいけない飲み物は、そもそも避けることが望ましいといえます。どうしても栄養ドリンクを飲みたい場合は、事前に医師に相談しましょう。
妊娠中の水分補給についてよくある質問
妊娠中は、日常の飲み物選びにも細心の注意が必要です。
ここでは、妊婦さんがよく抱く水分補給に関する疑問についてお答えします。
Q1.なぜ飲み物は常温が望ましいのか?
妊娠中は、できるだけ常温の飲み物を選ぶことが望ましいといわれています。冷たい飲み物を摂取すると体を冷やしてしまい、血行が悪くなることがあるためです。体が冷えると、血液や栄養が胎児に届きにくくなり、発育に影響を及ぼす可能性があります。また、冷えた飲み物はお腹を壊してしまうリスクもあるため注意が必要です。妊娠中は体を温かく保つことが重要なため、できるだけ常温の水や温かい飲み物を選びましょう。
Q2.妊娠中にココアは飲める?
ココアは、妊娠中に飲んでも基本的に問題ありません。ただし、ココアにはカフェインが含まれているため、摂取量には注意が必要です。ココア1杯あたりのカフェイン含有量はコーヒーほど多くはないものの、過剰に摂取するとカフェインの影響が出る可能性があります。1日に1〜2杯程度を目安に楽しむと良いでしょう。
また、ココアには鉄分や食物繊維が含まれているため、栄養補給としても役立ちます。ただし、砂糖が含まれている場合は摂取量にも注意し、甘さ控えめのココアを選ぶと安心です。
Q3.妊娠中に飲むおすすめの水は?
妊娠中には、ミネラルバランスが良く、安心して飲める水が推奨されます。硬水はミネラルが豊富ですが、妊婦さんには消化に負担がかかることがあるため、軟水がおすすめです。軟水は胃腸に優しく、ミネラルバランスも良いため、日常の水分補給に適しています。ペットボトルのミネラルウォーターや浄水器を使用した水を、1日1.5〜2リットルを目安にこまめに摂取しましょう。
Q4.妊娠中は何茶がおすすめ?
妊娠中におすすめのお茶は、麦茶やルイボスティー、ハーブティーなどノンカフェインのものがあげられます。麦茶はミネラルが豊富で、日常の水分補給に最適です。ルイボスティーは抗酸化作用があり、リラックス効果も期待できます。ただし、ハーブティーの中には子宮収縮作用を持つものがあるため、選ぶ際には注意が必要です。妊婦さん向けのブレンドティーや、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
妊娠中の水分補給は適切な飲み物選びが鍵
妊娠中は、水分摂取量や飲料の種類などが母子の健康に影響を与えやすいため、適切な飲み物をこまめに摂ることが大切です。安全で効果的な飲み物選びを心がけ、体を冷やさないように意識しましょう。
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下田産婦人科医院 主任助産師 長友佐織
神奈川県茅ケ崎市にある下田産婦人科医院で主任助産師を務める。
病棟勤務にて、分娩や母乳育児相談のほか、看護・助産学生実習の指導を担当。
外来にて助産師相談も実施している。
お母さまたちの心の支えとなれるよう、妊娠、出産、育児において一人一人のライフスタイルに寄り添った丁寧な関りを大切にしており、退院後の心配事や母乳トラブルなどもサポート。
2児の母。
資格:看護師、助産師
下田産婦人科医院:https://www.shimoda-sanfujinka.com/
コメント
妊娠中の水分補給として、コーヒー・紅茶・ココア・コーラ飲料・エナジードリンクはカフェインが含まれているため、あまりおすすめできません。
カフェインの過剰摂取は心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気などの健康被害をもたらすことがあります。
基本的には、お水やカフェインを含まない麦茶、ルイボスティー、タンポポコーヒー、ハーブティなどがおすすめです。
ただし、冷たい飲み物で身体を冷やしすぎないように注意しましょう。