ウォーターサーバーは停電時に使える? 電気復旧後の作業も紹介
災害・備蓄
2023.3.20
ウォーターサーバーにセットするお水ボトルは、10〜12リットルと容量が大きいものがほとんどです。
このため、災害用の備蓄として予備を準備している方も少なくないでしょう。
とはいえ、サーバー本体は家電製品のため、停電の際に使えないのではないかと心配に思う方もいるかもしれません。
「停電したらウォーターサーバーをどうすればよい?」
「開封してある水はどれくらいで消費するべき?」
「停電時でも使えるウォーターサーバーのタイプは?」
この記事では、停電時に使えるウォーターサーバーとはどのようなものなのかや、停電時の取り扱い方についてご紹介します。
災害備蓄という視点でウォーターサーバー導入を考える際の参考にしてください。
目次
ウォーターサーバーは停電時にも使用できる
ウォーターサーバーを導入していると、いざという時や停電時でも活用することができます。
サーバー自体は家電製品であり、停電すると使えなくなる機種もあります。
しかし、ウォーターサーバーを使っている方は、予備のお水ボトルをストックしているという場合がほとんどではないでしょうか。
このお水のボトルは、未開封の状態であれば半年程度の賞味期限であるケースが多く、備蓄水として活用できるのです。
災害時の飲料水の備蓄は、大人一人あたり1日1リットル程度あることが望ましいとされています。
ウォーターサーバーのお水ボトルは10〜12リットルの容量が一般的ですので、大人一人なら10日前後、二人なら5日程度の飲料水備蓄と考えることができます。
家族構成に合わせて、最低3日程度の備蓄となるよう、ウォーターサーバーのお水ボトルをストックしておくことができるのです。
停電中~復旧後にウォーターサーバーで行うこと&確認ポイント
もしも災害で停電してしまったら、ウォーターサーバーはどのように扱えばいいのでしょうか。
どのメーカーであっても、停電時の対応方法は公式サイトや取り扱い説明書で確認することができます。
ふじざくら命水のサーバーの停電時の取り扱い方法については、こちらのページに記載がありますので確認してください。
【ご利用中のお客様へ】停電中・復旧後のウォーターサーバーの取り扱いについて
ここでは、一般的なウォーターサーバーで、停電時に気をつけるポイントをご紹介します。
電源プラグをコンセントから抜く
停電になった時には、ウォーターサーバーの電源プラグをコンセントから抜きましょう。
ウォーターサーバー以外の家電もすべて抜くことをおすすめします。
その理由は、停電が長時間に及んだり、地震など災害で停電した場合は、電気の復旧時に通電火災が起こる危険性があるからです。
通電火災とは、停電していた電気が再び流れた時に、家電製品にかかる負荷が高まることから、ショートやヒューズ飛びが原因で起こる火災です。
ショートまではいかなくても、急な電圧負荷で故障するリスクもあります。
開封済みの水は1日か2日で飲み切る
停電時にサーバーにセットされていたボトルについては、1〜2日程度で飲み切ってしまうようにしましょう。
未開封であれば密封状態なので長い賞味期間がありますが、開封後は早めに使わないと傷んでしまう恐れがあります。
セット直後で残量が多く飲みきれない場合は、洗顔や手洗いなど生活用水として使うようにすると、無駄なく使えるのでおすすめです。
停電が長時間になりそうな時は水抜きを行う
停電がすぐに解消すれば問題はありませんが、災害時など長引きそうな時は、サーバー本体内部の水抜きをしておくと安心です。
温水を循環させて内部の雑菌繁殖を防ぐ自動メンテナンスタイプのウォーターサーバーは、停電してしまうとこの機能が使えなくなります。
サーバー内には温水も入っていますので、停電してコンセントを抜いてからお湯が冷めるまでの5〜6時間は待つようにしてください。
電気の復旧後、すぐに電源プラグを挿さない
特に地震や水害で停電した場合は、電化製品のコンセントを抜くだけでなく、ブレーカーも落としておきましょう。
そして復旧後は、まず漏電がないかをブレーカーで確認し、安全そうであれば、消費電力の少ない電化製品をコンセントに差してみます。
漏電ブレーカ-が切れないようであれば、様子を見ながら他の電化製品を少しずつ増やして使用しましょう。
使う前にサーバーの水抜きを行う
停電が復旧したら、まずはウォーターサーバーからコップ2〜3杯程度のお水を出して、捨て水としてください。
停電中にサーバーの水抜きをした場合は、新しいボトルをセット後の最初のお水を同じように捨て水にすると安心です。
故障がないか確認する
復旧後にウォーターサーバーの電源を入れ直したら、故障やおかしなところがないかを確認しましょう。
温水や冷水がきちんと出るかどうかや、本体から異音がしないかをチェックします。
本体からビリビリと音がする場合、コンプレッサーの故障が考えられますので、メーカーに連絡して指示を仰いでください。
停電時も使えるウォーターサーバーの選び方
ウォーターサーバーは電化製品ですので、停電時には使えなくなる機種もあります。
その一方で、常温モードがある機種では、一部使えるものもあるようです。
ここからは、停電時でも常温なら使えるウォーターサーバーについてご紹介します。
電源不要のレバー式・コック式
お水の注ぎ口がレバーやコックをひねるタイプであれば、吐水するのに電力を必要としません。
したがって、常温のお水を出すコックがついていれば、停電でもそのまま使用することができます。
吐水がボタン式であったり、タッチパネルタイプですと、電力がないと動作しないため、停電時には使えないということになります。
停電時にも使える機種を探す場合は注ぎ口をチェックしておきましょう。
ボトル上置きタイプ
ウォーターサーバーには、お水ボトルをサーバー上部にセットするものと、下部にセットするものがあります。
下部にセットするのは、持ち上げる労力が要らずボトルのセットが楽なのがメリットですが、注ぎ口からお水を出すために、電気の力で下から汲み上げなくてはいけません。
このため、停電時には使えなくなってしまいます。
上部にセットするタイプであれば、お水は自然落下でサーバー内部に入りますので、停電時でも使用が可能です。
少量サイズのボトル
ウォーターサーバーのお水ボトルの賞味期限は、未開封の場合は半年程度が一般的です。
しかし開封してしまうと、その賞味期限は短くなります。
電源が入っていれば適切な温度管理がされるため、賞味期限をそこまで気にかけなくても大丈夫ですが、停電時にはそれができません。
このため、容量の少ないボトルがつけられるのであれば、すぐに使い切ることができ、停電時でも安心です。
停電が長引いて、ストックのお水をサーバーを介さずに使う場合も1〜2日で消費することを推奨します。
いざという時に使いやすいように、日頃から小容量タイプのボトルが使えると便利です。
【災害とお水】備蓄以外にしておくべきことは?
災害でライフラインが止まってしまった際に、ウォーターサーバーのお水ボトルがストックできていれば、飲料水の備蓄として活用することができます。
しかし、飲み水以外にもお水を使う場面は意外と多く、トイレや洗顔、洗濯などの生活用水も確保しておくと安心です。
ここからは、飲料水以外のお水の備蓄について知っておきたいポイントを解説します。
生活用水の備蓄は浴槽を活用
飲み水以外に必要になる生活用水については、よく知られているのがお風呂の浴槽に貯めておく方法です。
一般的な浴槽に6〜7割ほどのお水を張ると、大体150〜200リットルほどになります。
例えば、お風呂の後すぐにお湯を落とさずに、翌日お湯張りをするまで入れておくと、多少汚いと感じる方もいるかもしれませんが、洗濯やトイレには十分使用できます。
浴槽のお湯を落とすのを、次のお湯張りの前にすると習慣づけておけば、自然と備蓄にもなり安心です。
このとき気を付けておきたいのが、湯船に蓋をしておくことです。
お湯が冷める前に蒸発して減ることを防ぎ、余計な汚れや雑菌の侵入も防ぐことができます。
また、大きな地震では揺れによって水面が揺れて、流れ出してしまうことも考えられるので、備蓄量を減らさないためにも蓋をしておきましょう。
近隣の給水拠点を把握
大きな災害で断水してしまった場合、自治体や各地の水道局が給水拠点を設置します。
どこで給水活動をするかは、あらかじめ決められている自治体が多いので、ハザードマップや防災ガイドブック、ホームページなどで地域の給水拠点を知っておくことが重要です。
また、災害派遣で自衛隊の給水活動を受けることになれば、避難所などにお知らせがきますので、その情報をもとに給水を受けるようにしましょう。
例えば東京都なら、「災害時給水ステーション」が決まっていて、さらにアプリを導入すれば給水ステーションの開設状況も確認することが可能です。
(参照:東京都水道局「くらしと水道」)
ウォーターサーバーなら「ふじざくら命水」
災害による停電や断水といった事態に備えるために、日頃から飲料水の備蓄をしておくことは大切です。
ウォーターサーバーを使うことで、毎日の生活においしいお水を取り入れられるだけでなく、いざという時の備蓄にもつながります。
「ふじざくら命水」のお水ボトルは美味しい富士山の天然水をバッグインボックス(BIB)タイプでお届けします。
お水パックが段ボールのボックスに入っているため、スタックして保管しやすく、収納場所の節約にも便利です。
また、ボックスにコックがついているため、非常時にサーバーを使わずに直接ボックスからお水を取ることも可能となっていて、使いやすさからもおすすめです。
普段の生活にも手軽でおいしく楽しんでいただける、産直価格での提供です。
まとめ(停電時のウォーターサーバーについて)
普段から災害時に備えて備蓄をしているという方は少なくないと思いますが、お水は場所を取り重さもあるため、大変だと感じている方もいらっしゃるでしょう。
生活にウォーターサーバーの導入することで、お水ボトルをローリングストックすることができ、負担を感じずにお水の備蓄をすることができるのでおすすめです。
停電時にも、常温のお水であれば使用が可能なサーバーもありますが、基本的には家電製品のため、コンセントを抜いて水抜きをしておきましょう。
ふじざくら命水のバッグインボックス(BIB)のように、予備のお水ボトルから直接コックで給水できると便利です。
普段の美味しいお水がある生活といざという時安心できるように、ウォーターサーバーを上手に活用してください。
参考:ポータブル電源のレンタル
ポータブル電源のレンタルを活用して日頃から備えておけば、停電時も安心してウォーターサーバーをご利用いただけます。