お風呂での水分補給|入浴前後に適切な飲み物やタイミング、注意点
暮らし
2025.12.2
お風呂は、一日の疲れを癒し、リラックスできる大切な時間です。しかし、「湯船に浸かった後に、なぜか体がだるくなる」「のぼせやすくて困っている」といった経験はありませんか?その原因は、入浴中の水分補給が適切に行われていないことが関係しているかもしれません。
本記事では、健康的に入浴するために欠かせない水分補給の重要性、効果的なタイミング、そして入浴前後に適した飲み物と避けるべき飲み物などについて、詳しく解説します。
この記事でわかること
- お風呂前後の水分補給が重要な理由
- 入浴時に摂る水分の量
- 入浴前後の水分補給に効果的なタイミング
- 水分補給に適した飲み物
- 水分補給として避けたほうが良い飲み物
目次
お風呂での水分補給が重要な理由
お風呂につかると、体温が上がり代謝が活発になることで大量の汗をかくため、入浴前後の水分補給は、発汗によって身体から失われる水分とミネラルを補給するために行います。
一般的に、人は1回の入浴で約800mlもの水分が身体から失われるといわれています。これは、日常生活で失われる水分量と比べても決して少ない量ではありません。大量の水分が失われると、血液の濃度が高くなり、身体にとって大きな負担がかかります。そのため、入浴前・入浴中・入浴後と、適切なタイミングで水分補給を行うことで、身体への負担やさまざまなリスクを減らすことができるため、水分補給はとても重要です。
水分不足によって身体に引き起こされるリスクには、脱水症や血栓症(脳梗塞・心筋梗塞)、そしてのぼせなどがあります。脱水症は、体内の水分や電解質(ミネラル)が不足することで起こる症状で、頭痛や吐き気、めまいなどを引き起こす原因となります。また、血管内に血の塊である血栓ができやすくなる血栓症は、命に関わることもあるため、入浴時の水分補給でしっかりと予防する必要があります。
お風呂での効果的な水分補給のタイミング
入浴時の水分補給は、一般的に「入浴前」と「入浴後」に、コップ1杯~2杯程度の水分をとることが推奨されています。特に、脱水や血栓症といったリスクを予防するために、入浴前の水分補給は重要です。これは、水分不足により血管内に血栓ができることを適切な水分補給で予防するという狙いがあります。
ここでは、水分補給を行う具体的なタイミングについて解説します。
入浴前の水分補給
入浴前に行う水分補給は、入浴によって汗をかく前に体内の水分量を増やしておくことが目的です。
目安として、入浴の15〜30分前に水分をとるよう意識しましょう。入浴直前の水分補給では、全身に水分が循環しきる前に発汗が始まってしまうため、効果が薄れてしまいます。また、早すぎても汗や尿、呼気などによって体内の水分が失われてしまうため、飲むタイミングはできるだけ守ることが大切です。
このタイミングで水分を補給しておくことで、のぼせや脱水症のリスクを軽減できます。
入浴後の水分補給
入浴後は、失われた水分を補うために、なるべく時間を空けずに補給することが大切です。
補給する水分は、冷たいものは避けてできるだけ常温に近い温度の飲み物を飲むことが好ましいとされています。熱くなった身体を急激に冷やすと、胃腸に負担がかかったり、自律神経の乱れにつながったりする可能性があります。常温に近い水分をゆっくりと飲むことで、身体を穏やかにクールダウンさせ、胃腸への負担を抑えながら効率的に水分を吸収することができます。
お風呂での水分補給に適した飲み物
入浴時の水分補給には、ただ喉の渇きを潤すだけでなく、失われた水分やミネラルを効果的に補給できる飲み物を選ぶことが大切です。
ここでは、入浴前後におすすめの飲み物を紹介します。
水
入浴前後の水分補給は、内臓の冷えや胃腸への負担を抑えるため、冷水ではなく常温の水か白湯を飲むことが推奨されています。水には余計な成分が含まれていないため、身体への吸収がスムーズで、水分補給に適しています。
また、炭酸水なども常温で飲むとよいでしょう。炭酸の刺激は爽快感をもたらしますが、冷たいと内臓を冷やしてしまうため、常温で飲むように心がけてください。
さらに、水や炭酸水に、レモンや柑橘類を足して飲むこともおすすめです。レモンや柑橘類には、美容に大切なビタミンCや、疲労回復に必要なクエン酸などが含まれているため、水分補給と同時にこれらの栄養素を摂取でき、相乗効果も期待できます。
ハーブティー
ハーブティーは、カフェインが含まれていないノンカフェインのものが多いため、入浴時の水分補給に推奨されています。
朝起きてから入浴する場合は、リフレッシュ効果があるハーブティーがおすすめです。例えばミントティーは、爽やかな香りで脳を活性化させ、眠気を覚ましてくれる効果が期待でき、胃腸の働きを整える作用もあるとされています。
また、夜の入浴では、リラックス効果があるハーブティーがおすすめです。例えばカモミールティーは、リンゴのような甘い香りで、緊張を緩め、自然な睡眠を促してくれる作用があるといわれています。
注意点として、ハーブティーは植物を使用したお茶のため、すべての人に安全というわけではありません。特に、妊娠中や持病がある方、服薬中の方は、事前にお医者様に確認の上、飲用するようにしましょう。
スポーツドリンク
スポーツドリンクは、入浴時に失われた水分とミネラル(電解質)を効果的に補うことができるため、入浴後の水分補給に推奨されています。また、ミネラルは体内の水分バランスを保つために欠かせない成分です。
ただし、飲みすぎには注意が必要です。スポーツドリンクには、糖分や果糖などが多く含まれているため、飲み過ぎることで血糖値が急激に上昇してしまう可能性があります。運動後などに飲む際は、パッケージに記載されている成分表示を確認し、適量を心がけるようにしましょう。
その他の飲み物
温めた牛乳も入浴時の水分補給と相性が良いといわれています。牛乳に含まれている必須アミノ酸の一種「トリプトファン」が、神経を穏やかにさせる効果があるためです。温めて飲むことで、胃腸に負担をかけず、水分と栄養を同時に補給できます。
朝の入浴時に飲むと、日中の自律神経を整える効果が期待でき、夜の入浴で飲むと、心身をリラックスさせ自然な睡眠を促すともいわれています。
お風呂での水分補給における注意点
お風呂での水分補給は、すべての飲み物が適しているわけではありません。特に、入浴によって血行が良くなっている身体に負担をかけるような飲み物や、水分補給の効果を妨げるような飲み物は避けた方がよいでしょう。
ここでは、入浴前後の水分補給で避けるべき飲み物を具体的に解説します。
アルコール
お酒に含まれるアルコールには利尿作用があり、水分を補給するどころか排出を促してしまいます。これにより、入浴で失われた水分を十分に補給できず、脱水のリスクを高めることになります。また、お風呂につかって血行が良くなった身体にアルコールが入ると、心臓に負担をかけ、血圧を上昇させ高血圧を引き起こすリスクもあります。
お酒を飲む場合は、最低でも入浴後30分~1時間程度あけてから飲むこと。喉が渇いた状態で飲むとアルコールが回りやすくなるため、まずは水などの適切な飲み物で水分を補給してからにすることを心がけましょう。
糖分を多く含むジュース
市販されている糖分を多く含むジュースも、水分補給には適していません。先に述べたスポーツドリンクと同様に、糖分は血糖値を急激に上昇させ、血液をドロドロにさせてしまう可能性があるからです。これにより、せっかく入浴で血行が良くなっても、血液の流れが悪くなる原因となりかねません。
ジュースを飲む場合は、水などの適切な飲み物で水分補給をした後に、適量を飲むことが望ましいです。できれば、水で薄めたり、無糖のものを選んだりして、糖分の摂取量を抑える工夫をしましょう。
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む飲み物として、コーヒーや紅茶、緑茶などがあげられます。
アルコールと同じくカフェインには利尿作用があるため、水分補給に適していません。入浴時に失われた水分を体外へ排出してしまうため、水分不足の状態を解消できない可能性があります。
これらの飲み物は、入浴後30分~1時間程度あけてから飲むことが望ましく、特に夜入浴した後に飲むと、カフェインの覚醒作用によって睡眠を妨げてしまう可能性もあるため、注意が必要です。
お風呂での水分補給を習慣にして健やかな毎日を送ろう
今回は、お風呂での水分補給の重要性と効果的なタイミング、また、水分補給に適した飲み物と避けたほうが良い飲み物などについて解説しました。しかし、いざ入浴前後に水分補給をしようとすると、冷えすぎていたり、ぬるすぎたりと、ちょうどいい温度の飲み物を準備するのは意外と手間がかかります。
そんなときに便利なのが、「ふじざくら命水」のウォーターサーバーです。ふじざくら命水は、おいしくて安全な富士山天然水のウォーターサーバーで、温水と冷水を活用すれば適温の飲みやすい白湯をすぐに準備することができ、入浴前後の水分補給が手軽に行えます。また、バッグインボックスという水ボトルにはコックが付いているため、おいしい天然水を常温でも飲むことができ、忙しい毎日の中で負担なく水分補給を習慣化できるのが嬉しいポイントです。
正しい知識を身につけ無理なく続けられる環境を整えることで、お風呂の時間はより安全で快適なリラックスタイムへと変わります。今日から「お風呂と水分補給」への意識を高め、健やかな毎日を実現していきましょう。




