猫はウォーターサーバーの水を飲めるの?安全な水と与える際の注意点
暮らし
2025.8.12
愛猫の健康のために「おいしい水で水分補給をさせてあげたい」と思っている飼い主の方も多いのではないでしょうか。ただ、猫の体調によってはウォーターサーバーのお水を飲んでも大丈夫なのかと、心配がつきものです。
健康な猫の場合、お水の硬度やpH値に注目して選ぶことで、ウォーターサーバーのお水を与えられます。便利で簡単に使えるウォーターサーバーをご家庭に取り入れてみてはいかがでしょうか。
この記事では、猫の水飲みにウォーターサーバーが適しているか知りたい飼い主の方へ向けて、安全な水の種類や導入の際の注意点について解説します。
目次
猫にウォーターサーバーの水をあげてもよい?
健康な猫の場合、軟水のお水であれば、基本的にウォーターサーバーのお水をあげても問題ないとされています。ただし、お水を選ぶときは硬度やpH値などに注意しておくと良いでしょう。猫にあげてもよいお水について、詳しくは後述します。
その反対に、猫にお水を与える場合、基本的に硬度の高いお水は適していません。特に、腎機能が低くなっている猫の体に負担をかけるため、硬水を与えるのは避けたほうが良いでしょう。
猫が通院中のケースや、薬を飲んでいるケースでは、ウォーターサーバーのお水を与えてもよいかあらかじめ獣医師に相談することをおすすめします。猫の体調に合わせて適切なお水を選びましょう。
猫にあげてもよい安全な水は?
それでは、具体的にどのようなお水であれば、猫に与えてあげられるのでしょうか。ここでは、お水の種類について詳細に解説します。
水の種類
採水地や処理方法による水の種類
お水は、採水地や処理方法によって「天然水(ナチュラルウォーター)」「天然水(ナチュラルミネラルウォーター)」「ミネラルウォーター」「飲用水(ボトルドウォーター)」に分けられます。
天然水とは、特定の水源から採水した地下水が原水で、沈殿・ろ過・加熱殺菌以外に処理を行わないお水のことです。このうちナチュラルミネラルウォーターは、鉱化された地下水が原水となります。
ミネラルウォーターの原水は、ナチュラルミネラルウォーターと同様です。ただ、ミネラルウォーターの場合は沈殿・ろ過・加熱殺菌に加えて、複数の原水の混合、ミネラルの調整、ばっ気などの処理が行われます。
飲用水は、飲用に適した水道水などが原水で、処理方法は限定されません。水道水やRO水は、飲用水に該当します。
硬度による水の種類
お水はミネラルの含有量によって「軟水」と「硬水」に分けられます。
一般的な指標では、硬度300mg/L以上が「硬水」、硬度100~300mg/Lが「中軟水」、硬度100mg/L未満が「軟水」とされます。
硬度とは、ミネラル成分のうちカルシウムとマグネシウムの量を示す指標のことです。ミネラルが多く含まれるほど硬度が高くなります。
【一般的な硬度の分類】
硬水 | 硬度300mg/L以上 |
中硬度 | 硬度100~300mg/L |
軟水 | 硬度100mg/L未満 |
pH値による水の種類
お水はpH値によって「酸性水」「中性水」「アルカリ性水」に分けられます。
酸性水 | pH値7未満 |
中性水 | pH値7 |
アルカリ性 | pH値7以上 |
国内では法律において、水道水のpH基準値が5.8以上8.6以下と定められ、強い酸性・アルカリ性とならないよう管理されています。
【参考】厚生労働省:「水質基準に関する省令(厚生労働省令第百一号)」
ウォーターサーバーに使用される水
一般的に、ウォーターサーバーに使用されるお水の種類は、「天然水」や「RO水」であるケースが多いです。また、お水の硬度は「軟水」であることが多くなっています。
猫にあげてもよい安全な水
猫に与えてもよいお水の種類として、「水道水」「天然水」「RO水」などが挙げられます。その際、お水はpH値が中性の軟水であることが推奨されています。日本の水道水はpH値が5.8以上8.6以下で管理されており、かつ多くの地域で軟水であるため、基本的には猫に与えて問題ありません。ただ、関東地方・沖縄県・熊本県の一部地域は、水道水の硬度がやや高い傾向にあるため、浄水器の使用や猫用のお水の購入などで対応するのもよいでしょう。
猫にウォーターサーバーの水をあげる際の注意点
猫にウォーターサーバーのお水をあげるときは、以下のポイントを確認しておきましょう。ここでは、安心してお水を与えるために、押さえておきたい注意点を解説します。
硬水のミネラルウォーターをあげない
硬水のミネラルウォーターには、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル分が多く含まれています。ミネラル成分を過度に摂取すると、猫の消化器官や泌尿器系に負担をかける恐れがあるため、硬水は与えないように注意しましょう。
なお、市販されているペット用のミネラルウォーターの商品は、猫の飲み水に適した硬度となるよう調整されています。
アルカリイオン水をあげない
アルカリイオン水とは、電気分解によってアルカリ性となったお水のことで、pH値は9~10となっています。猫に適したお水は、pH値が6~8の中性のお水です。アルカリイオン水のようなアルカリ性のお水を猫が飲むと、腎臓や膀胱の病気を引き起こす可能性があるため、与えるのは避けておきましょう。
冷水ではなく常温の水をあげる
ウォーターサーバーの冷水モードのお水は、常温のお水よりも冷たくなります。猫に与えるお水は常温が望ましいため、与える際はお水が冷たすぎないように水温を調整してあげましょう。その際は、冷水をお湯と混ぜて温度を調節したり、常温のお水に近い弱冷モードを利用したりするのがおすすめです。
容器の水はこまめに替える
ウォーターサーバーのお水には、水道水のように殺菌用の塩素が含まれていないため、常温で置くと雑菌が繁殖しやすくなります。そのため、猫に与えるときは少なくとも1日に1~2回以上は容器や給水器を洗ってお水を入れ替えて、常に清潔な状態に保ちましょう。
【猫のいたずら対策】ウォーターサーバーを設置するときの注意点
ご自宅にウォーターサーバーを設置する際は、留守番中の猫のいたずら防止のために安全対策を講じることが大切です。猫ちゃんがいるお部屋の安全性に配慮してウォーターサーバーを設置しましょう。
電源コードを噛まれないようにコードカバーを付ける
猫がウォーターサーバーの電源コードを噛んでしまうと、感電や小さな破片の誤飲といったさまざまなリスクが懸念されます。そのため、本体を設置する際はコードカバーを付けて、好奇心旺盛な猫が危険ないたずらをできない状態にしましょう。
水の注ぎ口を舐められないように保護する
猫がウォーターサーバーの水の注ぎ口を直接舐めてしまうと、雑菌が付いて不衛生な状態になってしまいますので、ご家族でウォーターサーバーを使う場合は特に注意が必要です。猫に出水口を舐められないように、カバーを付けたり覆ったりして、保護しておくと良いでしょう。
パネルやレバーに触れても作動しないようにチャイルドロックをかける
猫がウォーターサーバーのパネルボタンをいたずらして誤って熱いお湯が出てしまうと、やけどしてしまうリスクがあります。サーバーのスイッチパネルやレバーに触れても作動しないよう、チャイルドロック機能が搭載されたタイプを選ぶようおすすめします。
ウォーターサーバーに接触しても倒れないように転倒防止ワイヤーを取り付ける
ウォーターサーバー本体の転倒防止のため、転倒防止ワイヤーで固定したり、耐震マットを設置したりして対策を講じましょう。また、場合によっては猫がジャンプしてウォーターサーバーの上に乗らないように、設置場所に配慮することも大切です。
猫の健康状態に合わせてウォーターサーバーのお水を選びましょう
ここまで、猫にあげてもよい安全な水の種類や、ウォーターサーバーを導入する際の注意点をお伝えしました。ふじざくら命水は硬度31mgの軟水で、赤ちゃんからご年配の方までご家族の水分補給におすすめです。2箱1セットからの定期配送は、送料無料(対象地域:東北、関東、甲信越、北陸、東海地域)となっています。サーバーレンタル料は月額0~880円で、プランによっては水代のみのお得な価格でご利用いただけるのがメリットです。コックが標準装備された水パックを採用しているため、備蓄水としてもお役立ていただけます。どうぞお気軽にお問い合わせください。