お酒を飲む時は水分補給を忘れずに
美容・健康
2019.11.11
気が付けば、今年も残り少なくなってきました。なんだかんだと慌ただしい今日この頃。行事やイベントも多く、お酒をいただく機会も増える季節です。
二日酔いになる原因
「酒は百薬の長」とことわざにもある通り、適度な量のアルコールはストレス解消や食欲増進など多くの利点がありますが、過度の飲酒は、気分が悪くなったり頭痛がしたりと不快な症状を引き起こすことがあります。なかでも翌日の二日酔いは最悪で、あまりの辛さに「もうお酒はやめる!」と後悔した経験のある方も、珍しくないのではないでしょうか。
実は、悪酔いや二日酔いの原因の一つは、脱水症です。お酒をたくさん飲んでいるのだから、普段より水分摂取量は多いはずなのにと不思議に思われるかもしれませんが、アルコールはいくら飲んでも水分補給になりません。それどころか、かえって体内の水分量のバランスを崩してしまうことになるのです。
アルコールが水分不足を引き起こす理由
まず、アルコールに利尿作用があることが挙げられます。お酒を飲むとトイレが近くなるのはこれが理由です。特にビールは利尿作用が強く、例えばビール1リットルの摂取量に対して、1.1~1.2リットルの水分が尿となって排出されてしまうそう。これでは飲めば飲むほど体内の水分は失われ、脱水状態になってしまいます。
さらに、私たちが飲んだお酒は、肝臓でアセトアルデヒドと言う有害物質に分解され、さらに無害な酢酸に分解されて、やがて尿や汗などとして排出されるのですが、この過程でも水分が必要になります。
お酒を飲んだ翌日、体のむくみや顔の腫れ、肌のくすみなどが見られるのは、脱水の影響で新陳代謝が悪化している証拠。本来なら水分が体外に排出してくれる老廃物や有害物質が体内に停滞して、不健康な状態を作り出しているのです。
〇〇前の水分補給で脱水予防
そこで、ぜひおすすめしたいのが、乾杯前と就寝前の水分補給。お酒の席では、乾杯の前にコップ一杯のお水を飲むと悪酔いの予防になります。また、帰宅後は体に吸収されやすいミネラル豊富な軟水のふじざくら命水を飲んでからベッドに入れば、就寝中にアルコールの分解がスムーズに進み、体内に残留したアセトアルデヒドもお水の解毒作用によって体外に排出されるので、二日酔いのリスクが軽減されます。
さらに、できればお酒を飲んでいる最中にも、ときどきお水を口にしたいもの。ロックやストレートではなく水割りにしたり、お水を意識して摂取しましょう。バーなどでアルコール度数の高いウイスキーなどを頼むとチェイサーと呼ばれるお水が一緒に提供されるのは、内臓への負担を軽減させ悪酔いや二日酔いを予防するためです。
水分補給はもちろん、お酒の味がより鮮明になったり、高ぶった気持ちが沈静化されて深酒が防げたりと、さまざまな効果が期待できそうです。ぜひお試しください。
参考・参照元:
藤田紘一郎「水と体の健康学―なぜ熱中症には真水が危険?肉食系は超硬水でダイエット?」(SBクリエイティブ)
藤田紘一郎「決定版 正しい水の飲み方・選び方-100歳まで元気に楽しく生きる鍵」(海竜社)
厚生労働省 e-ヘルスネット